仙台2年目MF椎橋、公式戦デビューで決勝ヘッド!…ルヴァン杯清水戦スポーツ報知 427木)

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◆YBCルヴァン杯 ▽グル―プステ―ジ第3節A組 仙台3―1清水(26日・ユアテックスタジアム仙台)

 A組のベガルタ仙台は、ホームで清水と対戦。Jリーグ公式戦デビューとなった2年目MF椎橋慧也(けいや、19)がプロ初ゴールを決め、3―1で、今季公式戦11試合目にして初の逆転勝ちを収めた。先制されたベガルタは、0―1の後半1分にMF三田啓貴(26)が同点弾。同23分には椎橋が決勝ヘッド。その後も追加点を挙げ、清水を突き放した。次の公式戦は30日のリーグ戦。アウェーで再び清水と対戦する。

 ホームの大歓声を受け、椎橋はサッカーができる喜びを感じていた。1―1の後半23分、三田が左からのFKで上げたクロスに飛び込み、頭でゴールにたたき込んだ。プロ初ゴールが、値千金の決勝弾。「タマくん(三田)のボールが良かった」と先輩に感謝しつつ、「今日は、椎橋という選手がいることを皆さんに知らせたかった。絶対オレがやってやるんだと思っていたので、率直にうれしい」と笑顔がはじけた。

 千葉の名門・市船橋高で主将を務め、期待されて入団した昨季は、右足首の負傷でほぼ1年間サッカーができなかった。「リハビリに付き合ってくれたトレーナーさんたちに感謝したい。1年前はスタンドで見ていたので…。ピッチに立って、サポーターの皆さんに声をかけられた時は感極まりました」と、しみじみと振り返った。

 昨年のリハビリ中、先輩のDF蜂須賀孝治(26)から贈られた自己啓発本「神さまとのおしゃべり」に感銘を受けた。「サッカーができるのは当たり前じゃない。サッカーができる今はメチャメチャ幸せです」。腐らず前向きに努力してきた姿に、サッカーの神様がほほ笑んだ。

 この日は3バックの右で、粘り強い守備も見せた。渡辺晋監督(43)は「元々ボランチの選手なのでタイミング良くビルドアップしてくれた」と攻撃面も絶賛。ようやくチームの戦力に加わった19歳は「これからもっと椎橋という選手を知らせる第一歩になった」と、リーグ戦でのレギュラー取りへ、アピールを続けていく。(竹内 竜也)

 ◆椎橋 慧也(しいはし・けいや)1997年6月20日、千葉・船橋市生まれ。19歳。咲が丘SC、八木が谷中でプレー。市船橋高3年時の2015年度の高校総体で準優勝、選手権は優勝した東福岡に3回戦で敗れるも、大会優秀選手に選ばれた。昨年、仙台に加入。177センチ、69キロ。血液型O。
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