ベートーヴェン バレエ音楽 《プロメテウスの創造物》 序曲 Op.43

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ベートーヴェンにバレエ音楽のイメージは薄いかもしれませんが、まだボンにいた時代の作品である「騎士のバレエ」と
その10年後の1800年~01にかけて作曲された「プロメテウスの創造物」のふたつが作品として残されています。
ベートーヴェンは舞台音楽にも意欲的な作曲家だったと言えます。
歌劇には「フィデリオ」という立派な作品がありますし、劇付随音楽としても「エグモント」「ステファン王」「アテネの廃墟」などの有名作が挙げられます。
「プロメテウスの創造物」はイタリアのバレエダンサーで振付師のサルヴァトーレ・ヴィガーノが、ベートーヴェンに新作バレエ用音楽の依頼をしたことから作曲されました。
交響曲第1番を完成させ「これから」という意気盛んな頃です。
ベートーヴェンはこのバレエに演劇、舞踏、音楽が一体となった、総合芸術的な意味合いを持たせようとしていたようです。
この感覚はとても近代的と言えるかもしれません。
「プロメテウスの創造物」は初演から1年間に20回以上も再演された人気作であったにも関わらず、バレエ自体は次第に忘れられていき、今ではほしかし第16番フィナーレの主題は「英雄交響曲」や「エロイカ変奏曲」にも流用されているので、むしろそちらの方で馴染み深いものになっているでしょう。
序曲には後の大曲「献堂式序曲」へと発展していく音楽的な布石も感じられます。
とんど序曲のみが演奏されています。

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