公開日: 2013/03/01
福島県の南端にある鮫川村で、1キログラムあたり8000ベクレルを超える稲わらなどを焼却する実験炉の建設をめぐって、今、村の内外で大きな問題となっている。
問題となっている焼却炉は、環境省が計画したもので、1kgあたり8000ベクレル以?上の落ち葉と、それよりも汚染の低い牧草を混ぜて焼却し、国の責任で処分を行うことが?定められている
8000ベクレル以上の指定物質を減らすことを目的としている。
中間貯蔵施設建設の見通しがたたない中、除染によって生じる立ち木や枯れ草、落ち葉などを焼却するために、将来的には、福島県内の市町村ごとに設置したい考えだ。
環境省は、高濃度の放射性セシウムを焼却してもバグフィルターで除去されるため煙突からは放出しないと説明しているものの、事例は少なく、フィルターに穴が開く事故も報告されている。
また、小型の焼却炉のため、環境アセスメントなどもせず、住民説明会も開かれないまま、工事に突入した。
避難区域ではなく、人が暮らしている地域に新たに焼却炉をつくり、8000ベクレル以上の汚染物質をを燃やすのは、世界でも初めてのこと。しかも、いわき市の水源地に建設?されているため、鮫川村だけでなく、周辺の近隣自治体も巻き込む大きな問題となっている。
鮫川村の焼却炉をめぐる問題を追った。
original OurPlanetTV
https://www.youtube.com/watch?v=Dqb1UI7nx0M