米MSNBCテレビのニュース番組「カウントダウン」のキャスター、キース・オルバーマン氏(51)が、21日夜の番組中に突然、降板を発表した。リベラルの旗手であるオルバーマン氏は、オバマ民主党政権の強力な「応援団」的存在だっただけに、降板の背景や氏の今後の活動を巡る臆測が飛び交っている。「おやすみなさい。幸運を祈ります」。オルバーマン氏は番組の最後にこう言うと、原稿の束をつかみ、カメラに向けてばらまいた。同氏は2008年に契約を4年間延長しており、契約途中での降板となった。ライバル局や新聞各紙も氏の降板を一斉に速報した。米国テレビ界では、近年、保守系のニュース番組が人気を集める中、オルバーマン氏はリベラル派の報道を主導。FOXなど他局の保守系キャスターをこき下ろすなど独自の手法で注目を集めていた。(2011年1月23日18時14分 読売新聞)