エアバスは、ドイツ連邦軍が発注したH145Mヘリコプターの初飛行を行い、ドイツの航空戦力近代化プログラムにおける重要な進展を達成しました。

初飛行は2023年12月に契約が締結されてからわずか9か月後の2024年9月27日に、ドナウヴェルトにあるエアバスの工場で行われました。

ドイツ連邦軍（ブンデスヴェーア）がH145Mを選択した理由は、迅速な納品が可能で、コストが大幅に安い多機能ヘリコプターであるためです。より高価で複雑なApache AH-64EやTigerと比較すると、H145Mはより効率的で柔軟な解決策を提供します。

契約締結からわずか9か月で最初のユニットが納品されたことは、プロジェクトの大きな成果の一つです。今年末までにもう1機が納品される予定で、2025年には4機、2026年には18機、2027年にも18機、2028年には17機が順次納品される予定です。合計で62機のH145Mが納品され、さらに20機が追加発注される可能性があり、最終的には2029年までに合計82機になる可能性があります。

H145MはAH-64Eアパッチほどの戦闘能力は持ちませんが、その多用途性と先進的な技術が際立っています。H145Mは、スパイク対戦車ミサイルなどの高精度兵器を装備しており、光学照準ステーションを介してAPKWS誘導ロケットなどの他の高精度兵器も使用可能です。

さらに、エアバスはドローン制御機能の追加も発表しており、現代の戦場においてさらに効果的な装備となっています。

ドイツがH145Mに投資した決定は、コスト、納品速度、運用能力のバランスを取った戦略を示しており、即時運用可能な信頼性の高い技術で軍の近代化を進めています。

出典と画像: X @AirbusHeli