エレベーター死亡事故で報告書、「保守管理が不十分」
2006年に東京・港区で男子高校生がエレベーターに挟まれ死亡した事故について、消費者安全調査委員会は保守管理が不十分だったなどとする調査報告書をとりまとめました。
この事故は2006年6月、東京・港区のマンションで男子高校生が扉が開いたまま上昇したシンドラー社製のエレベーターに挟まれ死亡したものです。
消費者安全調査委員会は、この事故について、エレベーターを止めるためのブレーキパッドが磨り減り、ブレーキが利かなくなったことや保守点検に必要なマニュアルが明確に
定められていなかったことなどが原因とする報告書をまとめました。
また、再発防止策として事故を踏まえて義務付けられたエレベーターのブレーキを二重に設置する取り組みを進めるほか、点検するためのマニュアルを製造業者から所有者・管理者に
確実に提供することを促すよう、国土交通省に求めました。
(2016年8月31日00:45)