東京電力福島第一原発で、6日から5号機の使用済み燃料プールの冷却が停止しているトラブルで、東京電力は、冷却に使う海水が漏れた配管の補修を行う予定ですが、冷却を再開するめどはたっていません。
福島第一原発では6日、5号機の使用済み燃料プールを冷却水を冷やすための海水が配管から漏れ出しているのがみつかり、東京電力は、使用済み燃料プールの冷却をいったん停止して詳しい状況を調べています。
東京電力によりますと、海水の量を調節する配管の弁に直径3ミリほどの丸い穴が開いているのがみつかり、この穴を通じて海水が漏れ出ていたということです。
東京電力は応急的に穴をふさぎましたが、配管の具体的な補修方法を検討しているため冷却を再開するめどはたっていないということです。
燃料プールの温度は、7日午前9時の時点で25.7度と、冷却が止まった6日から2度あまり上昇し、今後、1週間あまりで運転上の制限となる65度に達するということです。
東京電力は、プールの温度上昇をみながら、今後、原子炉の冷却に使っている海水を燃料プールの系統に流し、2つの系統を交互に切り替えて温度の上昇を抑える対応をとることにしています。
07月07日 12時58分