スペインVSオランダ 2014ワールドカップ

motion.m.t 2014-06-20

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全チームが第1戦を終え、大会は今日からグループステージ2回り目に入る(ブラジル×メキシコは昨日開催)。ポルトアレグレでは、前回大会王者スペインを下して勢いに乗るオランダ代表と、チリに1-3の敗戦を喫して第2戦では是が非でも勝ち点3を獲得したいオーストラリア代表が対戦する。

 決勝トーナメント進出のためには絶対に負けられないオーストラリア代表だが、初戦ではアンゲ・ポステコグルー監督が目指すポゼッション重視のサッカーを見せられたとは言い難かった。ボールをつなごうとする意志は見せたものの効果的な攻撃にはつながらず、結局はロングボールからFWティム・ケーヒルの個の力に頼らざるを得なかった。チリ戦ではそのケーヒルがゴールを記録したが、この日の相手はチリ以上の個の力を備えるオランダだけに、いかにケーヒルと言えども局面の戦いでの苦戦は免れないだろう。単純な放り込みははね返される可能性が高いいため、取り組んできたポゼッションを重視したサッカーでチャンスを作りたいところだ。そして、勝利のためには先制点が不可欠になる。オーストラリアが先制点を奪われれば前掛かりにならざるを得なくなり、最終ラインも高い位置に設定することになる。そうなれば、裏のスペースが大好物のロッベンの餌食となり、スペイン同様に失点を重ねてしまう可能性が高い。スペインをPKの1点のみに抑えたオランダの守備は強固で簡単にゴールを奪えるわけではないが、サッカールー(オーストラリア代表の愛称)は何とか先手を打ちたい。

 対するオランダ代表は最高のスタートを切った。FWロビン・ファン・ペルシーとFWアリエン・ロッベンの2ゴールなどで、グループ最大のライバルであるスペインを5-1で一蹴してグループ首位に立った。スペイン戦では5-3-2のシステムを採用。守備に重心を置いて試合に入り、スペインの攻撃を封じつつ、カウンターからファン・ペルシーとロッベンの決定力を生かして得点を重ねた。スペイン戦後にルイス・ファン・ハール監督が「スペインに勝利するための5-3-2」と語ったように、オーストラリア戦では伝統的な4-3-3を復活させる可能性もあるため、どちらのシステムを採用するかは注目点の一つだ。5バックを採用するようなら、スペイン戦同様に守備をきっちりとこなして鋭い速攻から得点を狙うことになるが、通常のシステムを採用すれば、初戦とは違い自分たちが主導権を握ったサッカーを披露することになるだろう。だが、どちらのシステムを採用するにしても、攻撃のキーマンがファン・ペルシーとロッベンであることに変わらない。ともに2ゴールを奪って乗っているだけでに、この試合でもチームを勝利に導く得点を決めて、決勝トーナメント進出に向けて大きく前進したいところだ。

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