噴火警戒レベル「2」続く 阿蘇
噴火警戒レベルが「2」の状態が続いている阿蘇中岳は、火山性微動の振幅は小さくなりましたが、気象台は引き続き火山活動を見極めたいとしてレベル「2」を継続し中岳第1火口から1キロの範囲には立ち入らないよう呼びかけています。
阿蘇中岳は、火山性微動の振幅が大きくなり、火山ガスに含まれる二酸化硫黄の放出量が通常のおよそ2倍に増えたことなどから、先月27日に噴火警戒レベルを、平常を示す「1」から中岳の火口周辺への立ち入り規制を呼びかける「2」に引き上げられました。
福岡管区気象台によりますと、火山性微動の振幅は今月2日から急激に小さくなり、孤立型微動や火山性地震の回数も今年に入って1日に数回の少ない状態が続いています。
また、6日に行った現地調査でも、中岳火口周辺で灰が降るなどの現象は確認されませんでした。
一方で、火口周辺の天候が悪く、火口内の様子やガスの発生状況などの詳しい調査が現在難しいことから、気象台は引き続き今後の火山活動を見極めたいとして 噴火警戒レベル「2」を継続し、中岳第1火口からおおむね1キロの範囲では噴火に伴う噴石が飛ぶおそれがあるとして立ち入らないように呼びかけています。
01月06日 18時39分